2022年4月13日、amazonからネットワークカメラの新商品「Ring」シリーズ3機種が発表になりました。その後も新製品が追加されているRingシリーズ。一方で同様の製品にGoogle製の「Google nest Cam」があり、amazonのRingはそれに追随したアイテムになるのですが、後発商品ということでその性能差はいかに?実際に両機種を比較していきます。
拡大するamazonオリジナル製品のひとつ
近年、amazonは自社家電製品の開発に熱心で、「アレクサ」と呼びかけて使うスマートスピーカー「echo」シリーズや、電子書籍リーダー兼タブレット「fire」シリーズが特に有名です(スマホにも進出しましたが一瞬で消えましたね、fireフォン…)
amazon謹製ネットワークカメラ
そんなamazon独自製品、いわゆる "amazonデバイス" ですが、今回新たにネットワークカメラが登場しました。その名も「ring Cam」。
Googleのnest camシリーズを強く意識して、レパートリーも「電源式屋内用」の"Indoor"、「バッテリー式屋外用」"Stick Up"、「ドアフォン型」"Video Doorbell 4"の3種類を同時リリース。
その後2023年2月には玄関などの屋外に設置する照明付きのモデル「Ring Spotlight Cam Plus」も発売しています。
さらに2023年6月には「Ring Indoor Cam」が第2世代に切り替わり、「Ring Battery Doorbell Plus」も追加されました。
スマートディスプレイとの連携が便利
このRingシリーズ、実は海外では既に販売されていた商品で、ようやく日本国内でもリリースされた形です。
Ringシリーズはamazonが買収した企業の製品をamazonデバイスとの連携を強化した形で製品化されたという成り立ちがあります。
そしてスマートディスプレイ(液晶画面を内蔵したスマートスピーカー)である「Echo show」シリーズと組み合わせることで、簡単にネットワークカメラ環境を構築できます。
(そのまんまGoogle nest camとGoogle nest Hubと同じ構成ですが…)
Ringが到着
発表当日に予約していたRing Camですが、発売日である4/20午前中に無事、配達されました!
今回購入したのはバッテリー式の "Ring Stick Up Cam" (11,980円)になります。 (なおその後、セールなどで6,000円台になることが度々あり、ショックです…)
段ボールを開けると、「意外と小さい!」
久しぶりのamazonらしいスカスカ梱包を見れました。
商品パッケージはこんな感じ。あまりamazonデバイスっぽくありません。
底面には「アマゾンジャパン合同会社」の文字が。
パッケージを開封した実機はこちら。
値段なり…で質感はあまり高くありません…。
そしてまさかの充電は今どき「microUSB」 しかもバッテリーを取り外さないと充電できない仕様です!
Google Nest Camの専用端子での充電もやっかいですが、amazon Ringの仕様はかなりイケテナイ感じです。
amazon Ring Camのセットアップ
Ringアプリをインストールし、説明書に貼付けされているQRコードをスマホカメラで読み取り機種を特定させます。
あとはアプリ上に表示される手順に沿ってセットアップを進めます。
ほとんどのamazonデバイスがamazonアカウントだけで(製品によっては事前にアカウントに紐づけられた状態で出荷される)動作するのに対して、Ringは最初に別途「Ringアカウント」を作成しなければなりません。その後、amazonアカウントと連携させる流れになりますので、不便です。
画面は日本語化されているものの、国内で販売されていないRing製品が大量に候補に出たり、住所の入力で日本語での検索がまともに動作しないなど、ローカライズが甘い印象です。※2023年現在も未だ、日本語の住所に正常に対応できていません。
↑「東京都」と入力すると香港の九龍街が出る…。
このようにRingアプリでは日本の住所が選択できません。
住所入力は死んでるので、この画面では「住所が見つかりませんか?」をタップして進みましょう。
すると地図とおおまかな現在地が表示されるので、とりあえずここで設置場所を確定させることでき、先の設定に進めるようになります。
その他、Wi-Fi接続など長々と設定は続き…
ようやくセットアップ完了!
使い方のレクチャーを見て、いよいよ使えるようになります。 (が、自分の場合はこの後ファームウェアのアップデートが入り、数分間待たされました)
動画はヌルヌル動き、モーション検知も人物の全身が映っていなくても反応するなど感度は良好です。
動画の保存期間は60日間。保存しておきたい動画はスマホアプリからダウンロードしておきましょう。
Google nest Camと比較・検証
トレネッツ.ブログ部では既にGoogle nest Camを購入・検証していて(記事はこちら)、
今回、完全なライバルモデル(というか丸パクリ…)なringシリーズをチェックしない理由はありません…早速、発表当日の4月13日に購入しました。
実際に両方をセットアップ、設置してみた印象ですが、
デザインや質感はNest Camの圧勝
セットアップはGoogleアカウントに紐づけられ、サクサク進むNest Camの圧勝
設置の自由度、充電のしやすさ、電池の持ちもNest Camが有利
画質はNest Camの方が圧倒的にきれい
モーションの検知率はRing Stick Up Camの方が良い(精度はこれから)
人物の登録・検知はRingにはない
動画の保存期間は、実質有料(630円/月)で30日間のNest Camに対して、無料で60日間あるRingの方が有利
という結果になりました。
価格は、
電源式のRing Indoor camが6,980円
バッテリー式のRing Stick Up Camが11,980円
に対して、
Google Nest Camが電源式12,300円
バッテリー式23,900円
と、Ringの方がかなり安いです。
上記以外に、既にamazonデバイスとしてecho showなどを持っている方は、連携ができるので良いでしょう。
amazon ring camの詳細・購入はこちらから(amazonに飛びます)
Ring Camを1年使ってみた感想
その後もRing Camを1年以上使い続けてみました。
感想としては「かなり使える」というものでした。
バッテリー式は反応の回数によってバッテリー残量が極端に減ってしまうことが難点です。 屋内に設置する際は配線が多少面倒でも電源式のほうが無難でしょう。特にバッテリー式は電池残量が一定を下回るとリアルタイムで視聴ができなくなるなど、やはり不便です。
映像はPC・スマホ・Amazon Echo Showで確認できますが、スマホからが圧倒的に使いやすいです。横にスワイプするだけでどんどん動画を早送りできるのが、とても便利。
難点としてはリアルタイムでアラートを検知してスマホから映像をみようとアクセスしても、時間帯や通信環境によってはすぐに見れないことがあることです。不審者が来ても映像をすぐに確認できないのはキツいです。
防犯セキュリティのご相談はトレネッツ.へ
Googleやamazonもいいけど、やはり安定性と信頼性、複数のカメラを一度に見たいなど本格的な防犯カメラの機能は市販のネットワークカメラでは実現できません。
ご自宅や会社・事務所のセキュリティ対策で困ったら、ぜひお気軽にトレネッツ.までお問い合わせください。
ただいまセキュリティ無料診断も実施中です。
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